事業概要
優秀な女子学生が経済的負担や学位取得後のキャリアパスに過大な不安を抱えることなく、博士後期課程へ進学し研究できる体制を構築することを目的としています。
3年間の標準修業年限内(長期履修学生の場合、申請履修年限内)に博士の学位を取得し、学位取得後のキャリアへのスムーズな移行が可能となるよう、海外派遣や企業等におけるインターンシップを取り入れつつ、研究力の向上やキャリアパスの確保へ向けた支援策が計画されています。
教育研究の理念「男女共同参画社会をリードする女性人材養成」に基づき、令和2年度に博士後期課程の全面的な組織改編を行いました。この組織改編では、専門知識に加え、物事を俯瞰する力の育成を強化することで、より高度な主体的判断力・主体的行動力・課題発見力を身につけ、答えのない問題に挑戦していくことのできる女性人材を育成することに力点をおいています。その延長線上には、社会の指導的地位につく女性として、”ガラスの天井”を打ち砕く(Shattering the Glass Ceiling=SGC)姿が期待されています。
連携体制
SGCフェローシッププログラム
学生一人あたりに給付される生活費相当額および研究費の年額と採用計画
※応募できるのは2023年入学者まで
SGCフェローシップ サポート
大学院生の悩みはいろいろ。
経済面の支援のほか、研究面からキャリアアップまで多方面にサポートします。
経済的支援
研究力向上支援
本プロジェクトでは受給生の主体性、研究力、国際発信力、企画運営力などの能力を伸ばすため、あらゆる方面からサポートする体制を整えています
トランスファラブルスキル向上支援
義務科目である授業の中では、研究活動で身につくトランスファラブルスキル(転用可能な能力)の意識化と、それを自己の強みとして表現することを促します。また、各種のセミナーを通じて、研究で活かせるプレゼンテーションスキル、支援金受給に際して必要な確定申告の仕方など、将来においても有益となるスキル獲得の機会を提供します。
国際発信力向上支援
国際会議での発表や海外の研究者との円滑なコミュニケーション能力の向上のために、プレゼンテーションやディスカッション、国際論文執筆などに特化した、個別の英会話レッスンを開催しています。ネイティブ講師のセミナーなどにより、実践力を高めます。
メンターチームによる研究支援
メンターチームが受給生の研究の方向性や進路について、指導教員とは異なる視点からサポートします。専門分野または近接他分野の学内外教員メンター等が個別アドバイスを行う「メンター制度」を取り入れています。メンターは指導教員と受給学生が相談して選び、年に数回自身の研究内容や進路、その他不安に思うこと等について助言を受ける機会を設けています。
研究交流・自主的活動の支援
プロジェクト生同士が交流・情報交換できるイベントがあります
また、受給生の主体性や積極性、企画・運営力等を伸ばすために、自主的なイベント企画やネットワークを広げる活動についても、支援しています。
キャリアパス支援
インターンシップをはじめキャリアに関する相談やアドバイス(書類作成支援、面接練習等)、イベント企画などを行っています
研究インターンシップ支援
研究者として働くことを具体的にイメージできる機会を提供します。希望する研究機関や企業での研究インターンシップに関するご相談に応じます。特に、産学協働イノベーション人材育成協議会(C-ENGINE)を通じた研究インターンシップを推進しています。コーディネーターが学生・大学教員と企業とのパイプ役を果たし、ていねいなマッチングに努めます。